2014年10月21日火曜日

オブジェクト指向について その2

'90年初頭まで

90年初頭までのソフトウェアの作りは何処も同じだった。アプリケーションはCOBOLを筆頭に、逐次処理の世界だった。逐次処理は、理解するのも早いからだれでもプログラマーになれた。反面、OSやデータベースなどのシステムプログラムは、このアプリケーションの逐次処理を支えるため、複雑になっていた。
でも、当時、日本のコンピュータは世界に通用していた。そして、自分自身、自分が製造に携わったメインフレームに引け目を感じたことはなかった。

ゼロ戦

ゼロ戦は、設計も優れているが、それに加え、この戦闘機を製造した大勢の優秀な工員がいたから、欧米に負けない戦闘機ができた。当時のメインフレームも、大勢の優秀なプログラマに支えられていたから、日本製のコンピュータは欧米に負けていなかった。

グラマン・ヘルキャット

対戦当初、ゼロ戦に負けていた米国海軍は、グラマンに対して、「ゼロ戦より早く、持続力があり、旋回能力があり、多くの爆弾が搭載できるような戦闘機」を要求した。その要求に対して、グラマンの技術者が出した回答がターボチャージャーだった。
私はこのターボチャージャーがソフトウェアーにおけるオブジェクト指向だと思っている。

 

仕組みよりメリット

車を運転する人がターボチャージャーの詳細な仕組みを知っているだろうか?でも、ターボチャージャー付の車のメリットは誰でも答えられるはずだ。オブジェクト指向も同じだ。まず、オブジェクト指向を使って、なれて、メリットを知るべきだ。
昨今、オブジェクト指向がなくなるような記事を専門誌で読んだことがあるが、私の主観としてありえない話だ。cやLISPのような関数型言語と、JavaScriptの関数は違う、なぜなら、JavaScriptの関数はオブジェクト(私はこの概念を使いこなす為に多くの時間を費やした)だからだ。今のコンピュータの世界は、オブジェクト指向は深く浸透し、いまさらオブジェクト指向を語る必要ながくなっている。

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